場所: 新宿区榎町地域センター 小会議室
内容: 初号活字をつくろう! 「貘1973」制作プロジェクト
◎ひらがな・チーム
トレースのコツをつかんできたようだ。それぞれ12文字ずつ担当しているが、だいたいのカタチがとれるようになった。
「トレースしているだけなのに、なにか違うみたい」
たしかに、40年前に私が描いたラフ案に比べて、いくぶんまろやかになっている。ほかの人もそういう感じになっているので、これはこれでいいのではないかと思った。このイメージを大切にして、まとめていくことにした。
「ここのラインはそろえた方がいいのかな」
「この線は、もう少し長くしたい」
「このカーブのかたちは、こんな感じでいいの」
いろいろ前向きな声が出始めた。それを考えながら、説明しながらすすめていくことで、40年前には漠然としていたひらがなのデザインについて、整理ができてくるような気がする。
◎カタカナ・チーム
カタカナ・チームは遅れ気味だったが、なんとかかたちになってきたようだ。
最初に分担を決めるとき、ひらがなをやってみたいというメンバーと、カタカナがやってみたいというメンバーがいた。じつはカタカナの方が、単純なだけにむずかしいかもしれない。どのようにまとめていけるのか、もう少し様子を見ていきたい。来月が楽しみだ。
◎漢字と欧字は?
11月に、まず漢字書体から始めようということで、その分担を決めていたのだが、メンバーの希望もあって、和字書体(ひらがなとカタカナ)を優先させることになった。
とはいっても最終的には日本語の文章が組めるようにしたいのだ。和字書体の大きさを決めるためにも、漢字書体の書体見本字種ぐらいはあったほうがいい。そこで書体制作の経験があるメンバーのひとりにお願いして、書体見本字種12字の下書きをしてもらっている。
欧字書体はまったく手付かずである。やってみたい人を募集している!(もちろん、和字も、漢字も、募集中……)
参考:
メンバーのひとりが、かわいい(!)ライトボックスを持ってきた。なんでも小学館のコミック誌『ちゃお』3月号に、付録としてついていたとのこと。付録目当てに買ったそうだ。
横90mm、縦108mmと小さいが、1文字ずつトレースするには十分なサイズだ。付録なりのチープさなのだが、短時間での使用ならばよさそうだった。