2018年12月17日

[余聞2]紅蘭細宋朝 追記

これまで「私がもっとも魅せられた書体」として「[航海誌]第9回 紅蘭細宋朝(簡体字・繁体字)」で書いておきながら何のサンプルも見せられなかった写研の仿宋体(倣宋体)の簡体字文字盤があったとの嬉しい知らせが届いた。

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簡体字文字盤なので日本語の文章を組むことが難しい。なので日本語と同じ字体の漢字を集めたサンプルを印字してもらった。擬似的ではあるが、これが日本語の「紅蘭細宋朝」の見本ということになる。国内では宋朝体は需要が無いということだったのか、日本語版「紅蘭細宋朝体」として発売されなかったことが惜しまれる。

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残念なことに『活字書体の履歴書[青春朱夏編]』には掲載することができなかった。そこで「紅蘭細宋朝体」を使った手作りの栞を作ってみた。

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posted by 今田欣一 at 14:59| 活字書体打ち明け話・2 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする