倉敷市歴史民俗資料館「教科書のうつりかわり」展
(説明していただいた方のお名前を聞きそびれました)
倉敷を訪れたのは久しぶりのことです。美観地区の様子も大きく変わっていました。美観地区の横を通り過ぎ、左手に倉敷市芸文館・大山名人記念館、右手に市立図書館・市立美術館を見ながら、倉敷市役所をめざしました。

市役所のとなりに、目的の倉敷市歴史民俗資料館がありました。倉敷市歴史民俗資料館となっていますが、国登録有形文化財・旧倉敷幼稚園といったほうがいいのかもしれません。

最大の特徴は八角形の旧遊戯室です。内部に支柱を使わず広い空間を確保する、この様式をとどめる園舎は現存する唯一のものといわれています。この建物については詳しく説明していただいたのですが、展示内容の説明はありませんでした。

歴史民俗資料館としては珍しく、幕末以降の教科書が展示されています。
展示内容
1 寺子屋で使用された教本
2 明治初期の尋常小学校で使用された教科書
3 国定教科書 1 期〜5期(明治37年〜昭和20年)
4 戦後の教科書

手書きの説明板はかなりくたびれていました。35年前の担当者の努力がわかるだけに、置き去りにされているのは残念なことです。

「展示品は別の施設に移管して、本来の遊戯室として使いたい」
説明してくれた方が話されていました。教科書のコレクションを生かすためにも、そのほうがいいのかなと思いました。