2023年08月04日

[追想1]想い出の九十九里浜


九十九里浜、一宮海水浴場の近くに写研一宮研修センターがありました。私はここに2、3回行ったことがあります。
最寄り駅から始発電車に乗って、東京駅で待ち合わせ。特急列車で上総一ノ宮駅に向かいます。一宮研修センター到着すると、昼食のカレー(恒例)が迎えてくれます。
合宿研修は2泊3日だったと思います。普段はあまり交流のない他部署の人との交流の機会でもあります。人事課で作られたカリキュラムに従い、部長クラスの講義を聞きます。どのような講義があったかはまったく覚えていません。途中で運動の時間もあったと思います。記憶に残っているのは、2日目、3日目早朝の九十九里浜へのランニングです。
一宮研修センターとは別だと思うんですが、「社員研修講座」の修了証が残っていました。1枚は1980(昭和55)年の第4回・一般クラス、もう1枚は1987(昭和62)年の第11回・主任クラスの修了証です。

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1987年までは健全な社員研修が行われていたのです。そう、総務部門担当の専務がいなくなる前までは……。
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2023年08月02日

[追想1]安全衛生委員会の小さなポスターをめぐって

私は1981(昭和56)年7月から安全衛生委員を命じられ、安全衛生委員会のなかの衛生小委員会に所属することになりました。その小委員会では衛生管理を啓蒙するポスターを作っており、そのポスターの制作を担当することになったのです。
今までは手書きで描かれていたのですが、私が担当なので、せっかくだから写植でやろうと考えました。制作していた「秀英明朝」と「かな民友明朝」で組んでみようと思い、直接、部内の写植オペレーターに印字を頼みました。私用ではなく、会社の業務なのだからいいだろうと簡単に考えていました。出来上がったポスターは、安全衛生委員長である労務部長を通して、全部署にコピーが貼り出されました。
ところが、それを見た文字部長に呼び出され、こっぴどく叱られました。私のミスなので仕方ありません。結局、次回からは、私が写植指定をして、労務部長に印字依頼の伝票を起票してもらい、文字部長に承認印をもらい、それで写植オペレーターが印字するという(前例はありませんでしたが)正規のルートでやってもらえることになりました(労務部長に慰められました……)。印字物は、やはり労務部長を経由して、私の手元に届きます。

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それで、なんとか1年間続けることができました。そういう思い出もあり、「秀英明朝」と「かな民友明朝」の最初の使用例でもあるので、今も大事に保存しています。
ちなみに「かな民友明朝」と組み合わせる漢字書体は「秀英明朝」を想定しています。『文字盤見本帳』や当時の記事などにも「かな民友明朝は秀英明朝の漢字と組み合わせてください」と書かれていますし、かな民友明朝の文字盤に入っている約物類は秀英明朝と共有しています。
posted by 今田欣一 at 08:45| 活字書体打ち明け話・1 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする