2016年09月23日

国文学研究資料館「書物で見る日本古典文学史」

2016年9月21日(水曜日)
国文学研究資料館「書物で見る日本古典文学史」
ギャラリートーク 恋田知子助教

上代(奈良時代)から明治時代の初期までの文学を、教科書でなじみの深い作品を中心に、写本の表情や、版本の風合いに触れながら、豊かな日本古典文学史をたどるという企画でした。

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数名の女子大生(たぶん)とともに、恋田知子さんのわかりやすい説明を聞きながら、1時間ほど展示を見てまわりました。

展示内容
T 上代の文学 文学史では平安時代より前を上代と呼ぶ
U 中古の文学 文学史では平安時代を中古と呼ぶ
V 中世の文学 中世は12世紀末から16世紀までを指す
W 近世の文学 近世は17世紀初頭から19世紀後半までを指す
X 近代の文学 近代は明治時代以降をいう
(今回の展示は「日本古典文学史」ということなので、書写された、あるいは出版された年の順ではなくて、その古典文学が書かれた年代順になっていました)

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特設コーナー
カタカナ本とひらがな本
個人的に注目したのが、カタカナ本とひらがな本の両方で出版された書物でした。たとえば『平家物語』は、江戸初期の古活字版でカタカナ本とひらがな本が並行して出版されているのです。江戸時代になると、本来はカタカナで出版されていた軍記や宗教の本などがひらがな本でも出版されるようになったということです。同じ文章でも、カタカナ本とひらがな本ではイメージがまったく異なっていました。

もうひとつの通常展示「和書のさまざま」は3月に訪れましたが、合わせて見ることで、さらにわかりやすくなると思いました。
posted by 今田欣一 at 21:53| 文字する時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月20日

倉敷市歴史民俗資料館「教科書のうつりかわり」展

2016年8月13日(土曜日)
倉敷市歴史民俗資料館「教科書のうつりかわり」展
(説明していただいた方のお名前を聞きそびれました)

倉敷を訪れたのは久しぶりのことです。美観地区の様子も大きく変わっていました。美観地区の横を通り過ぎ、左手に倉敷市芸文館・大山名人記念館、右手に市立図書館・市立美術館を見ながら、倉敷市役所をめざしました。

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市役所のとなりに、目的の倉敷市歴史民俗資料館がありました。倉敷市歴史民俗資料館となっていますが、国登録有形文化財・旧倉敷幼稚園といったほうがいいのかもしれません。

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最大の特徴は八角形の旧遊戯室です。内部に支柱を使わず広い空間を確保する、この様式をとどめる園舎は現存する唯一のものといわれています。この建物については詳しく説明していただいたのですが、展示内容の説明はありませんでした。

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歴史民俗資料館としては珍しく、幕末以降の教科書が展示されています。

展示内容
1 寺子屋で使用された教本
2 明治初期の尋常小学校で使用された教科書
3 国定教科書 1 期〜5期(明治37年〜昭和20年)
4 戦後の教科書

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手書きの説明板はかなりくたびれていました。35年前の担当者の努力がわかるだけに、置き去りにされているのは残念なことです。

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「展示品は別の施設に移管して、本来の遊戯室として使いたい」
説明してくれた方が話されていました。教科書のコレクションを生かすためにも、そのほうがいいのかなと思いました。
posted by 今田欣一 at 08:49| 文字する時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年08月19日

本居宣長記念館「宣長、本を出す」展

2016年2月20日(土曜日)
本居宣長記念館「宣長、本を出す」展
館長による展示説明会 吉田悦之館長

名古屋から快速みえ1号で松阪へ向かいました。

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雨の中を本居宣長記念館へ。1988年 3月に訪れて以来なので、28年ぶりになります。

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「宣長、本を出す」展が開催中でした。11時から12時までの「館長による展示説明会」に合流することができました。

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展示内容
01 本は出版することに意味がある/『源氏物語』紫式部との出会い/契沖との出会い
02 帰郷した宣長は友人から運命の一冊を借りた/本がつなぐ真淵と宣長/松阪にはこんなにすごい本があった
03 世界だって見ることができる
04 二つの箱
05 忙しい寛政年間/宣長の偉業/アルバイトだってしますよ
06 やちまた
07 職人のわざ
08 お墓へのこだわり
09 宣長が詠んだ『古事記』の世界
10 読みたい本は自分で写す
11 はじめての出版
12 思わぬアクシデント/校正だって手を抜かない
13 鈴屋ネットワーク 本をめぐるドラマ
14 本の貸し借りのススメ/帰ってきた『古事記伝』/貸したり借りたり
15 細やかな生活
16 春庭の本


鈴屋(本居宣長旧宅)にも。雨が降っていたので、2階の書斎ははっきり見えなかったけど。

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posted by 今田欣一 at 21:24| 文字する時間 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする