2019年06月29日

川越散歩3

蓮馨寺

雨が降りそうで降らない曇り空の中、蓮馨寺へ。

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蓮馨寺講堂で開催される、學のまちkawagoe実行委員会主催の講演会「文学から読み解く川越」を聴講しました。

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シリーズ第一回は「三芳野の雁−伊勢物語の川越−」と題して、元TBSラジオキャスターの朝久麻美さんの朗読を交えて成城大学教授の上野英二先生に解説していただきました。

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伊勢物語といえば、和字書体「さがの」は、木活字で組まれた嵯峨本『伊勢物語』の影印本『伊勢物語 慶長十三年刊 嵯峨本第一種』(片桐洋一編、和泉書院、1981年)を原資料として制作したのでした。

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水上製本所

小江戸蔵里の向かいにある「水上製本所」。製本会社のアンテナショップだそうです。

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古民家を改修した店内には、手漉き和紙の朱印帳やスタンプ帳などが並んでいます。製本技術を用いたものであれば、手帳・ノート・アルバムなど何でも作製可能とのこと。

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売れ筋ナンバーワンだという布製の文庫本カバーを購入。さっそく「欣喜堂書体見本帖」「欣喜堂組み見本帖」「欣喜堂活字入門帖」につけてみました。いい感じです。

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和紙の山田

クレアモールにある和紙専門店「和紙の山田」を覗いてみました。全国の産地の和紙をはじめ、さまざまな種類の和紙を取り揃えているとのことです。

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posted by 今田欣一 at 22:34| 漫遊◇埼玉の翼 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年06月01日

[札幌紀行]札幌2019 庭園

2019年5月30日、札幌・百合が原公園を訪れた。
札幌で百合が原公園を思い浮かべる人は多くないと思う。旅行ガイドにも大きく取り上げられてはいない。今から30年以上前の1986年に開催された「さっぽろ花と緑の博覧会」の会場になったところなのである。

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その時に作られたのが「世界の庭園」エリアである。札幌市の日本庭園と、札幌市の姉妹都市、中国・瀋陽市、ドイツ・ミュンヘン市、アメリカ・ポートランド市の庭園を巡る構成になっている。

日本庭園(日本・札幌市)
池泉回遊式の庭園である。池にはり出した平安風の水舞台を中心に、城壁風石垣と、竹垣、鹿威し、蹲など日本庭園の技がコンパクトに盛り込まれている。北方系樹種が多く植栽されているのが特徴である。1983年の国際庭園博覧会で、ドイツ造園連盟大金賞を受賞したものと同じ設計である。

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中国庭園(中国・瀋陽市)
「瀋芳園」は、中国の伝統的な自然山水の庭園である。庭園内の建造物は、明・清代の建築様式。木組と屋根の瑠璃瓦は中国で製作され、特に瑠璃瓦は王宮の建物以外には使うことのできない貴重なものだ。瀋陽市公園管理処の指導により施工された。「瀋芳園」の名には、「万古流芳(永遠に名を残す)」の意が込められている。

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西洋庭園(ドイツ・ミュンヘン市)
「ムンヒェナーガルテン」はバイエルン地方の伝統的庭園に近代性を組み合わせた沈床式庭園(サンクンガーデン)である。全体的にはシンメトリーで幾何的な庭園で、樹木に囲まれた中に小川の流れるメドウガーデンがある。ミュンヘンの造園家、ゲアハルト・トイチェ氏とザンボ・ヴィットマン氏によって設計された。

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他に、ポートランド市の一般的な家庭の庭を再現したという「ポートランドガーデン(アメリカ)」がある。ポートランドの造園家、バーバラ・フェリー氏によって設計されたものだ。

思ったよりこぢんまりとしていたが、日本・中国・西洋の庭園をひとつのエリアに集め、それぞれが特徴を出しながら一体となっている。30年以上に渡り、維持し、公開され続けているのは素晴らしいことだ。

西洋、中国、そして日本の歴史は、文字によって記されてきた。西洋、中国、日本のそれぞれに書物の歴史、出版と印刷の歴史があり、印刷書体の源泉は書物の歴史にある。

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『入門講話日本出版文化史』(川瀬一馬著、日本エディタースクール出版部、1983年)
『中国の書物と印刷』(張紹著、高津孝訳、日本エディタースクール出版部、1999年)
『書物の本 西洋の書物と文化の歴史/書物の美学』(ヘルムート・プレッサー著、轡田収訳、法政大学出版局、1973年)


日本にも、中国にも、西洋に負けないぐらいの印刷書体(活字書体だけでなく木版印刷の字様も含めて)が残されている。欣喜堂では、それらをあたらしい時代の息吹によってよみがえらせ、実際に使用できるようにしている。
『欣喜堂 活字入門帖』は、『欣喜堂 書体見本帖』と『欣喜堂 組み見本帖』とともに、欣喜堂で制作した和字書体・漢字書体・欧字書体の制作意図を説明したものであり、研究書ではないが、日本、中国、西洋の印刷書体の歴史をまとめようという意識で取り組んでいる。
日本語では、和字書体、漢字書体、欧字書体を組み合わせることによって成り立っている。和字書体、漢字書体、欧字書体それぞれの造形、イメージ両面での分析とともに、その関係についても考えていきたい。


百合が原公園全体は広大である。園内を周回するリリートレインが、1時間に2、3本の間隔で運行されているぐらいだ。この公園のシンボルであるユリを始め、ライラックやチューリップなど多くの植物が、それぞれの花壇に植栽されており、1年中、花に囲まれる公園である。

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夕刻、イメージナビ株式会社を再訪。会食。


『レタリング 上手な字を書く最短コース』では、漢字書体「日活明朝体」を50ページ以上にわたって詳細に分析している。著者の谷欣伍氏が愛好していたという書体で、「角ばった、フトコロの広い、なんともひょうきんなこの書体−字並びがキレイだから組み上がりが線になるし、ユニークな感じがあって、結果は上乗であった」と書いてあるぐらいだ。

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和字書体は「LETT」という書体を田村秀郎、小芦重幸両氏の協力を得て制作し、本文にも使用している。「新しいボディタイプが生まれ、将来長く使用されるかは、人間の共有財産としての価値があるかどうかにかかっています」と書いている。書体名は「レト」と読むのだろうか。当時、同様な取り組みを多くの人が試みているが、本文で使ったのを見るのは初めてだったので、新鮮な印象を受けたことを覚えている。

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この本では欧字書体についての記述はないが、もし取り上げられたとすれば、著者の好みから類推すると、モダン・ローマン系の「スコッチ・ローマン(Scotch Roman)」だったのではないかと勝手に想像している。イギリスのリチャード・オースティン(?–1830)が、1809年から1812年ごろにかけて制作し、1909年にイギリスのモノタイプ社で再刻された書体である。

翌5月31日、25年ぶりに中島公園を訪れた。

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まずは日本庭園を散策してから「豊平館」へ。「豊平館」は1880年(明治13年)に開拓使が迎賓館、ホテルとして建てた歴史的建築物である。

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「北海道立文学館」では、特別展「よみがえれ!とこしえの加清純子−『阿寒に果つ』ヒロインの未完の青春−」が開催されていた。

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北海道大学植物園にも立ち寄った。リーフレットは日本語版、英語版、中国語版(簡体字)、他に韓国語版が用意されていた。

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モデルコース(45分)の内回りルートに従い、北方民族資料館、博物館・重要文化財群を中心に急ぎ足で巡った。

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posted by 今田欣一 at 14:27| 漫遊◇文字と旅と | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする